活字をのんで、渇きを満たす

どたばたしながらも消化不良な秋学期が終わった。大学に2泊してる間、自分の学業や進路について悩みまくってた。まだ何も解決してないけど、日付上は一区切りついて春休みを迎えた。3日ぶりの帰路につきながら、何かをとても欲していることに気付いた。喉が渇いて水を求める感覚で、活字に渇いてる。ひび割れかけてるところを活字で埋めたい。

そんなはっきりとした欲望は久しぶりだった。明確に、あの本を読みたいというより、活字の言葉を摂取したい気持ち。こんなのを活字中毒というんだったか。はてなキーワードを調べたらいくつかの項目があったから照らし合わせてみた。

 活字中毒とは

  • 活字を絶やすと禁断症状が出るくらいに読書が大好きなさま。 手元に文庫のひとつも無いと落ち着かない何もなければ、薬やカップラーメンの説明書まで読み始めるそれすらも無いと、イライラして言動が凶暴になる自宅から徒歩圏内の書店は、位置も品揃えの傾向.. 続きを読む
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  • 手元に文庫のひとつも無いと落ち着かない

昔は常に文庫を持ち歩いていて、無いと落ち着かなかった。いまは電子書籍派だけど、常に未読のものをダウンロードしてある。もう落ち着かないほどの中毒ではない。

  • 何もなければ、薬やカップラーメンの説明書まで読み始める

ある。何もないと目が文字を探して読み始める。

  • それすらも無いと、イライラして言動が凶暴になる

ない。でも、読書を妨害されるとイライラするかも。

  • 自宅から徒歩圏内の書店は、位置も品揃えの傾向も知っている

え、それくらい当然じゃないの?徒歩圏内じゃなくても好きな本屋の品揃えは知ってるよね?

  • 1日に1度は本屋(含ネット)をチェックしないとおちつかない

中高までは毎日学校帰りに本屋に寄ってた。大学の今では週1,2回くらい。電子書籍ストアのページは毎日無意識に見てる。

  • 旅行先でも本屋があると入ってしまう

修学旅行先でも本買ったりしてた。外国で言葉がわからなくても本屋に行くのは好き。

  • しかも、荷物になるのに買ってしまう

重くても読むのが楽しみだから苦にならない。

  • 話題の書籍は、読まないでもチェックはしておく

本屋に通ってると自然にタイトルと傾向は頭に入る。意識的なチェックはしてない。

  • 自分が知らない本が人気になっていると、屈辱だ

人気な理由は知りたくなるけど、人気だからってすぐ読むことはあまりない。

  • ひとにお薦めの本をよく貸す

コミュニケーション手段として本を使ってないから貸したことがない。読書傾向が同じ友人が思い当たらない。

  • 「その本のどこがおすすめなのか」何時間でも語れる

わりと感覚で読むタイプでおもしろさを考察してないから語れるかわからない。語りたいとは思う。

好きな本があったら同じ作家の他の本を探す。作家の本を全て読み終わったらイラストレーター繋がりで探す。

  • タイトルや装丁で本を買う

タイトルや装丁を含めた第一印象で気に入って買うことはある

  • 出版社や編集者で本を買う

似た雰囲気の話を読みたいときは同じ出版レーベルで探す。編集者までは気にしたことない。

  • 「世界から自分以外の人間がすべて消えてしまう」のと「世界から本が1冊残らず消えてしまう」のならば、たとえ孤独でも私は前者を選ぶ

究極すぎる問題。もはやSFの世界だけど、活字が全て消えたら何をしたらいいのかわからなくなってしまうとは思う。

  • どうせ私は二次コンだ

二次元コンプレックスって言葉を初めて知った。二次元好きだけどたぶん当てはまらない。


活字中毒に明確な基準なんて無いけれど、なんとなくボーダーラインがみえて面白かった。ある程度の本好きであれば余裕で当てはまる項目が多い。自覚としていちばん中毒レベル高そうなのは旅行先でも本屋に行くことかな。「自宅から徒歩圏内の書店は、位置も品揃えの傾向も知っている」に関しては、そうじゃない人もいるの!?ってくらい驚いたけれど、たしかに知らない人も存在するんだろう。本屋に足を運ばない生活、想像できない。中学生のときはだいぶ活字中毒だったけど、今は活字そのものよりは図書館や本屋が好きな傾向のほうが強い。

あとは「活字」の元の定義としては印刷モノだけど、電子書籍でもデジタルフォントとして活字って表現を使えるんだろうか。活字中毒もたぶん色々なジャンルがあって、私は読書から活字好きになったけど、同時にインターネット時代の情報中毒であり、漫画からラノベから二次創作も読む物語好きでもある。文字、言葉が好きだからインターネット上でも長文を読むのが好きだし、物語の世界に浸るのが好きだからアニメやアイドルが好き。そのふたつが気分によってうまく重なったときに本を読む。

私は映像や音よりも字面から受け取るもののほうが脳内に濃く残るから、それで表現されている物語の世界観には引っ張られやすい。本に飲み込まれて、現実で生きている感覚が無くなることもある。それを自覚してからは実生活に支障がないようにするため、現実に集中しなきゃいけないときは読書をセーブしている。

2014年は25冊読んだのに、今年はまだ1冊も読んでいなかったから本に渇いてたんだろう。学期の終わりを潤すために、まずは結末が気になっていたデュラララ!!最終巻と、昨年読んでずっと心に残っていた綿矢りさの「かわいそうだね?」に収録されている短編「亜美ちゃんは美人」を再読した。読書はたのしい。もっと本が読みたい。本の世界と現実でうまく気持ちを区切れるようになれば読書量を増やしてもいいかな。対策をかんがえてみよう。

かわいそうだね?

かわいそうだね?

 

 

胸が高鳴ったジャニーズ楽曲2014

2013年のジャニーズ楽曲大賞のときはまだオタ戻りしてなかったので完全に外野から発表を見てたものの、TLが盛り上がっていて楽しそうだった記憶がある。Hey! Say! JUMP「Come On A My House」が1位になり、全く興味が無かった私には驚きだった。JUMPって人気あった?もしかしてファンのツイッター人口が多いの?カモナマイハウスってカレーの歌で聞いたことある気がするけど、キャッチーさ全開な中島健人様のCANDYや舞祭組の棚からぼたもち、SMAPのJoy!!を上回るほどすごかったっけ?

そんな疑問もありながら、Come On A My House=すごく楽しい曲、Hey!Say!JUMP=忘れかけてたけど人気らしい、というイメージが頭の片隅に定着した。ジャニーズ離れしてたところJUMPの存在を思い出させてくれたのが楽曲大賞2013だった。

楽曲部門 | ジャニーズ楽曲大賞2013

だからJUMPファンになった今年、どうしても投票に参加したかった!ランキング1~5位を決めるのに悩みまくった!JUMPの曲にもちろん投票したいけど他のグループにも良い曲はあったしどうしようかと考えた結果、初めて聞いた時にいちばん純粋にテンションが上ったランキングにした。わー!ぎゃー!なにこの曲最高ー!って胸が高鳴って全身に鳥肌が立ったもの。

 

1位 Hey! Say! JUMPウィークエンダー

再生数の多い楽曲は他にもあったけど、これはどうしても1位にしたいと思った。JUMPにはまった直後にウィークエンダーが発売されて、ドキドキしながら見たMステで伊野尾さんが茶髪だった衝撃は忘れられない。ソロパートの「So 解けない愛から始まる∞ミステリー」は何度再生したことか...  どうして伊野尾さんに落ちたのか自分でもわからない解けない愛で∞ミステリーだったしスウィートアンサーだった。

金田一少年の事件簿neoの主題歌ということでキーワードに"ミステリー"があって、更にその放送時間の”土曜の夜”、そこに”恋愛”の要素まで追加してしまったのだからすごい歌詞だ。サビのメロディは覚えやすいけどラップが入ることでトリッキー感も出て聴き応えがある。アニメーションダンスを取り入れた振りは簡単に真似できるからsmartコンサートで一緒に踊れて楽しかった。

近年のCD売上事情には詳しくないけど、ウィークエンダーが発売されたときもっと売れることを期待していたのでくやしかった!ドラマは爆発ヒットってわけじゃないけど、楽曲としてもっと注目されてほしかった!初回限定盤がすぐ無くなってたから売れてるのかと思いきや、今までのシングル売り上げとほぼ同じだから固定ファン中心で外部にははあまり購入されなかったのかなあ、ざんねん。楽曲大賞は注目度高そうなので他担にも認知されるのを期待してる。 

 

2位 Sexy Zone「ぶつかっちゃうよ」

Sexy Secondがきっかけでジャニーズに再び興味を持ったのでこのアルバムからどうしても何か入れたかった。名曲揃いだけどその中でも一番ぶっ飛んでて、聞いていて脳内麻薬どばーって溢れたみたいにテンション上がりすぎて頭がおかしくなる神曲!私のオキテも野島大先生のセンスが光ってるけど、やっぱりセクゾン5人で歌って披露したことのあるこの曲にした。

るんるんるるるるん♪から始まり、中島健人様の台詞「好きだ、バカ」にドキッとして、聡マリの「おっとっとっとー!」が可愛くて、風磨くんのソロが格好良くて、勝利くんがきゅんきゅんきゅん言ってて、これぞSexy Zoneパラダイスだと思うんだよ!セクセカのコンサートはBlu-rayで見たけどお揃いのピンク色衣装で頭ぶんぶん振ってて、一緒に踊るとなおさら楽しい!最近はセクゾン曲ほとんど聞いてなかったけど本当に名曲ばかりですごい。アイドル曲として最高レベル。

Sexy Second (初回限定盤A)

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3位 Hey!Say!JUMP「コンパスローズ」

2014年7月17日たまたまラジオでQrzoneを聞いて、そのまま文化放送を流してたらうるぱわが始まって、その日のパーソナリティだった山田さんのトークで、へーサックス吹くんだー、リスナーの質問ばっさり斬るなーってぼんやり聞いてたらコンパスローズが流れた。イントロから鳥肌が立ってサビを聞いてこれは絶対に覚えておかなきゃいけないと確信して、数秒前に言われた曲名を思い出してメモに書き留めた。その時はまだファンじゃなかったから、本人たちが歌ってるとも思ってなくてただ本能的に反応するくらい曲が好きだと感じた。結局そのまま再び聞くこともなくてメロディも覚えてなかったけど、JUMPに興味が湧いてから一週間もせずにsmartを買おうと決心したのはこの曲を聞いたときの高揚感が忘れられなかったから。他の曲を全く試聴してなかったけど、コンパスローズが入っていれば3000円のアルバムでも後悔しないと思った。それくらいの気持ちでsmart買ったから他の曲も大満足でもっとお金落としたい気持ちになったよね…  通常/初回でバージョンが違うとはいえ初めて同じアルバムを二枚買った。

この曲を偶然ラジオで聞いてなかったらsmartを買うタイミングは遅れていただろうし、JUMP好きもここまで加速してなかったんじゃないかとさえ思う。

smart【通常盤/初回プレス仕様】

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4位 櫻井翔「Hey Yeah!」

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櫻井さんを好きな藤ヶ谷さんが好きだった

2014年にジャニーズでいちばん飛躍したのはキスマイなんじゃないか、それくらい雑誌やバラエティで見る機会が多かった。

ジャニーズDDな今では好きなグループのひとつではあるけど、別段ずっとファンだったわけじゃない。でも私がJr時代に好きでその後デビューしたのはキスマイ藤ヶ谷さんだけだ。JUMPはデビューとほぼ同時に名前を知ったし、Sexy ZoneA.B.C-ZジャニーズWESTもデビュー前は一切知らなかった。

 

藤ヶ谷さんを初めて知った時のことは意外にもはっきり覚えている。2007年、たしか肌寒い時期で、母の実家の近所にあった本屋でアイドル雑誌を立ち読みしていた。見開き白黒のコーナーで、左側ページの右下に載っていた。尊敬する先輩は嵐の櫻井翔くん、そう書いてあった(昔の記憶なので間違ってる可能性もある)。嵐の人気が爆発する直前くらいの時期で、翔くんを尊敬してるJrがいることを初めて知って嬉しくなった。藤ヶ谷太輔、かっこいい名前だと思ってすぐ携帯電話にメモした。最初に覚えたジャニーズJr.だった。

厳密な時期はわからないけど百識(初期)第21回放送の期末試験を見た記憶はあるから、 2007年3月頃に藤ヶ谷さんがきっかけで番組を見始めたんだと思う。キスマイに所属してる以外のプロフィールは全然知らなかったけど、名前のカッコよさに惚れてた。この記事でも書いたけど、4月のブログにはカトカンが好きだと書いてあるので藤ヶ谷さんがメインで好きな時期はかなり短かった...  中学生の頃から私はDDだったのか。

 

いつの間にかキスマイはデビューしていて一躍人気グループとなっていた。2014年の春頃からキスマイBUSAIKU!?を観るようになって今の藤ヶ谷さんを知ったものの、だいぶ印象が変わっていてどこか違和感があった。別に尊敬する=翔くんのキャラを辿るってことじゃないけど、どこかそう思っていたのかもしれない。派閥関係で色々あるのか、尊敬する先輩はSMAP木村拓哉さんだと言うようになっていた。もう櫻井担の藤ヶ谷さんはいないのか、すこし寂しくなった。

そこで、私は当時藤ヶ谷さんを見ていたんじゃなくて、あくまでも翔くんを尊敬している後輩としてしか見ていなかったことに気づいた。いまの藤ヶ谷さんは、キスブサでの回りくどい台詞は好きじゃないけど、彼なりのキャラクターとして見てる。ジュニア時代は歌を聞いたことは無かったけど、練習や経験を重ねて上手くなったことを知った。ソロ曲のLove meeeもxLunaSxもクオリティが高くて大好きだ。Sexy Zoneマリウス葉をまりうちゅ♡と愛でている一面には驚いた。本人も自覚しているように無愛想に見えるけど、実際はとても優しいんだろう。私のなかで新たにKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔として生まれ変わった。

 

2015年元旦、今年最初のキスログ(Johnny's web連載)が更新された。新年の挨拶から始まって、番組の告知もして、そしてこんな言葉が続く

本当はもっと前に伝えようと思ったんだけど、タイミング逃した。

大事なみんなには伝えたくて。

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アイドル嵐の「心拍数」をエンターテイメントにする力

THE DIGITALIANコンサートもオーラスが終わり、ネタバレ記事も出てきてるので私もこのコンサートについて語りたくなった。とはいっても現場には行ってないから体験もしてなくて、ツイッターやブログなどのレポ越しに知ったことから想像を膨らませただけです。それでも今回の演出にすごく私はときめいて、この衝撃を書かずにはいられないと思った。

 

嵐のコンサートは最後部の席でも楽しめることで有名ではあったけど、今回はアルバムのテーマであるデジタル要素を加えることで更におもしろい構成となっている。

ジャニーズのコンサートでは通常ペンライトとうちわが公式発売され、それをファンが持って楽しむのがお約束になっている。けれど今回嵐は「ファンライト」と呼ばれるうちわ型のライトをグッズに投入してきた。このファンライトは遠隔操作で色を制御できるようになっており、嵐側がファンのライトの色を変えることで観客数万人との一体感を演出している。*1

しかしこれはシステムで常に制御をしてるわけではなく、曲によって客が自ら色を変えられるようにも出来ているので、自分でファンライトを持つ楽しみも残している。たとえばメンバーのソロだとファンは応援するためにメンバーカラーに変えて、演出に参加している実感が得られる。制御されてるだけでなく自分の意思でも参加したいというファン心理を嵐がよく理解した上での工夫だろう。

 

密集した空間で何万もあるライトを無線からランダムだったりパターンで制御するってだけでもコンサートの演出として胸が熱くなるけど、それ以上に今回私が驚いたのは心拍数や筋肉を用いた演出だ。

Hope in the darkness』では筋肉の動きに合わせて音やエフェクトが変わる「フィジカルインターフェイス」が使われていた。メンバーは腕に筋電センサを装着して、ダンスなどの動きによって映像や照明、レーザー、ファンライトまでが操れるような仕組み。このセンサと演出の組み合わせによって嵐の感覚が拡張されて、それを音と視覚を通してファンも共有することができる。それはどんな感覚なんだろう。全く想像がつかないけどすごそう。私も体験したかった。

 

心拍数は、筋肉の動きみたいに演出そのものに反映はされてない。ただディスプレイに各メンバーの心拍数がリアルタイムに表示されているだけ。けど、だからこそアイドルとしてのすごさをそこに感じた。心拍数にここまで価値が生まれるなんて私には想像がつかなかった。

レポをみると、ファンが心拍数を含めて楽しんでいることがわかった。

  • 開演前からディスプレイに表示されて、メンバーの緊張や興奮でどんどん数値が上がると開始の予感がする
  • 講演ごとに心拍数が違う、今日はテンション高かったのかな
  • 松潤が振り付けを間違えた瞬間がその講演でいちばん高かった
  • 翔くんは全体的に低めで、ファンサしてても変わらない
  • 相葉ちゃんはソロ曲『Disco Star』では異常に高い
  • リアルタイム表示だと証明するために大野さん二宮さんでダッシュして心拍数上げてみせる
  • MCで心拍数についてトーク、互いの数値を覚えてるメンバー
  • メンバー2人の数値が同じになってる瞬間にときめくファン
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XmasはBLをたっぷり読んで温まろう!フェアに釣られた

電子書籍ストアのBookLiveがこんな企画をやってました

「XmasはBLをたっぷり読んで温まろう!!大洋図書BL全作品30%OFFクリスマスフェア」
すごい、独り身腐女子を全力で釣りに来てる!!!

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大洋図書BLクリスマスフェア

最近はもっぱらジャニーズに熱中していてBLは読んでなかったから買う予定はなかった。自分の中のクリスマスは24日深夜のリトルトーキョーライブinディズニーSPで終わっていて25日は完全にクリスマス後の気分で過ごしていた。しかし世間はクリスマス当日の雰囲気だし、何もやってないのが寂しくなってキャンペーン終了間際の23:56にBLコミック3作品を購入。完全に企画に釣られて清々しい敗北感がありますね!!!

そんなことがあって25日は読まなかったけど26日になって朝から一日かけて3作読んだ。ちなみに入門の記事を書いて以来、新シリーズを発掘してなかったから久しぶりのBLコミックを新鮮な気持ちで読めておもしろかった万歳\(^o^)/

前回の入門記事はこちら。まだまだBL初心者です。


商業BL入門してみた - ちょっと派手に着飾って

 えんどうくんの観察日記 

えんどうくんの観察日記 (ミリオンコミックス  Hertz Series 110)

えんどうくんの観察日記 (ミリオンコミックス Hertz Series 110)

 

ふわふわした雰囲気で、ピュアで、やさしくて、心温まる二人の男子高校生の話だった。BLは話のテンポが早いものが多いけど、これは同じクラスで席が前後な遠藤くんと津田くんが互いを意識してお付き合いをするまでの過程をじっくり描いてる。ドロドロ感もエロもなくて久々のBLとしては読みやすかった。付き合うまでの話だけではあるんだけど、元々ノンケな津田くんが遠藤くんに惹かれていく理由がしっかり描かれているからBLへの展開を自然に受け入れることができる。他にもこの作品では間と擬音語の入れ方が印象的で、遠藤くんは口数が少ないんだけど環境音がその心情を物語ってるようで臨場感がある。普段は物静かだけど愛が行動に現れてる遠藤くんがとてもいじらしくて好きになった。

 

 どうしても触れたくない 

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

 

今年の実写映画化でも話題になっていたヨネダコウさんの作品。ずっと気になっていてやっと読めた。評判がすごく良かったから設定や物語の進行が他とは違うのかと思いきや、王道な社会人BLだった。陽気な性格だけど重い過去のある外川さん(ノンケ攻)と、前の職場で色々あって転職してくる顔のかわいい嶋くん(ゲイ受)。軽い体の関係から始まった2人が、過去を乗り越えて愛を育んでいく。

過去にトラウマがある設定も、ノンケ攻の彼を不安に思うゲイ受も、私の数少ないBL歴でも何度か見たことがあるからよくある展開のような気がする。そういう点ではこの作品に新鮮さは無かった。けれども王道な社会人BLとして無駄なく完成されているから心に迫るものがある。心理描写は細やかだけどくどくないし、エロも多少あるけど関係性を現すために必要な程度だし、読み終えた後は登場するキャラクターたちが適度な重さで心にのこった。
 

 それでも、やさしい恋をする

それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

 

「どうしても触れたくない」のサイドストーリーだけど、独立した話としても読める。前作で外川さんの同僚として登場したノンケだったはずの小野田さんと、ゲイの出口さんが友達関係から恋愛関係に発展していく。トラウマや暗い過去がなくて、恋愛に集中しているから余計なことを考えずに小野田さんと出口さんの進展を気楽に楽しむことができた。

個人的に小野田さんが好きだったからサイドストーリーで描かれたのは嬉しかった。しかしまさかBLに巻き込まれるとは思わなかった!ノンケが男相手に目覚めるなんてよくある話だっけ?まあ、この世界では不思議に思ってはいけないんだろう… キャラ的には出口さんが攻めっぽいけど、実際はかわいい受けで小野田さんが攻めにまわるのが良かった。今まで攻め受けを深く考えたことなかったけどわかった。ポジション大事。

 

 

作品とは全く関係のない話だけど、どうしても触れたくないを読み終えたとき丁度シャッフル再生されてた音楽が中丸雄一さんの「key of life」で、それまで聴き込んでなかった分そういう曲としての印象が残ってしまった… 偶然なタイミングと恋愛系の歌詞ってだけで完全なる巻き込み事故。ごめん、でもたぶんこれからkey of life聞くようになるわ。アルバムがKAT-TUN表記だからこれが中丸雄一ソロだと今知ったけど曲調も声も好きかもしれない… 中丸さんこんなに格好よかったっけ!?ねえ!?
こんな形で中丸さん好きポイントが上がるとは思わなかった…

 

まとめ

クリスマスにBL読んで心が温かくなりました。ついでに中丸さんも好きになりそうです。めでたしめでたし。