誤解だらけの山田涼介像

私がHey!Say!JUMPを好きになってからいちばん印象の変わったメンバーが山田涼介さん。ずっと誤解して苦手だった山田さんのことを知って、憧れて、影響を受けるようになったきっかけについて書く。

 

山田涼介が苦手だった時期

私が山田涼介を知ったのは、おそらくHey!Say!7結成前後。Hey!Say!でのCD発売時、中島裕翔と知念侑李のことは人気ちびっこJrとして知ってたけど、彼のことはよく知らなかった。やたらと人気があって、恋愛沙汰などでファンを騒がせてる印象。このときなんだか気に食わなかったのは、見た目が好みじゃなくて人気の理由が私には全くわからなかったから。学園探偵Qは何話か見たことがあったけど、前髪と長い襟足がどうも苦手だった。

JUMPがデビューしてからも歌番組で何度か見たはずだけど、あまり記憶にない。NYCとしてデビューした時に彼の人気を再確認したけど、私の中ではずっと人気Jr=中島裕翔でJUMPも裕翔がセンターだと思ってたから余計に山田涼介人気が不可解だった。

JUMPの活動が舞台中心でテレビ露出が少なかったり出演ドラマに縁がなかったから、2013年の金田一やソロデビュー時のテレビ出演で久しぶりに彼の姿をみた。どうしてソロ活動するんだろう、グループで浮いてるのか、ソロの意欲が強いのか。たぶんYJ界隈でゴタゴタがあったり、「ソロデビューはしない」とメンバー内で約束してた嵐が好きだったからなんとなくソロデビューにはマイナスの印象があった。あと単純にアイラインが苦手で、濃い化粧で表情がわかりづらく感じた。整った顔かもしれないけど、何を考えてるのかわからない。

この時期私はジャニーズからすこし離れてたけど、山田ファンは中高生のリア恋派が多くて怖い印象だったからそれも多少イメージの低下に繋がってたかもしれない。一般人からするとファンがタレントの印象に影響することもあるんだろうな。難しいところ。

プラス面で記憶に残ってるのは2013年24時間テレビ大野智主演ドラマで病気の少年役。静かな雰囲気だけど、どこか狂気を抱えてるような演技がうまかった。

そんなこんなで、振り返ってみると私は「美しい」と言われてる見た目が好みから外れてるという理由だけで彼の内側まで知ろうとしなかったみたいだ。今考えるととても勿体無いけど本人の発言でもあるからね「自分の好きな外見じゃないと中身を知ろうと思わない」って!!

 

山田涼介に興味が湧いた時期

2014年に入ってからSexyZoneとJrに興味を持つようになった。中島健人小瀧望、永瀬廉、松田元太、岡本カウアンらが山田さんを尊敬する先輩に挙げてることを知って驚いた。後輩からも人気で尊敬されてるのか。彼の魅力がどこにあるのか私にはわからなかった。

2月下旬、ジャニワ感謝祭のWhere My Heart Belongsの動画を見た。その時は主に知念くんに注目していたけど、山田さんの声が綺麗なことは印象に残った。WMHBは大好きで何十回も見てる。

山田さんソロ曲「アジアの夜」を永瀬廉くんがカバーしていたり、強火山田担の中島健人さんがよく話題にしていた影響ですこし興味が湧いた。ネットサーフィンしながらHey!Say!JUMPや山田さんの記事に行き着いたりして、グループについても少しずつ知識を得ていった。


記事内容は薄いけど、これで初めて山田さんが「努力の人」だと認識した。

vol.2「担降り」特別企画-担降りアンケート- - 少年コレクション

担降り調査の表をみるだけで楽しい記事。山田さんを入り口に、JUMPのメンバー全体へファンが降りていくという分析が興味深い。

ミステリーヴァージン

「謎選抜」と呼ばれているJr内のユニットが気になって、ミスヴァの動画をみた。センターで踊る山田さんはバックのJrより身長が低くても存在感があって、聞いていた通りダンスがとても上手かった。歌としては歌詞の割には明るいメロディですこし拍子抜けした記憶があるけれど、体幹がしっかりしている動きで、ダンスが上手い謎選抜をセンターでまとめる力強さがあった。アイラインが濃い時代の動画だからビジュアル面での苦手意識は残ったままだったけれど、ダンスは認めざるをえない。

2012年ジャニーズ選抜野球大会リレー対決

5月下旬、ジャニーズ人気シンメのリレー動画でふまけん→橋本玉森→藤北→やまちねの走りをみる。山田さんが頑張って追い上げるけど、身体能力の高い知念くんに逃げ切られる。他のシンメのように、2人の関係性を表してるようで、山田さんの負けたくない意地を感じた。この動画は何度見てもシンメの魅力がつまってて面白い。(やまちねはシンメよりもライバルっぽい)

Myojo2014年8月号山田涼介10000字インタビュー

「何度もぶつかった」先輩たち、「ちゃらんぽらん」に見えるけど「芯の通った」彼、「人一倍努力した」「がんばり続けてる」アイツ、誰にも言えない悩みを最初に相談した、心強い仲間たち、いつも刺激をくれる、ムカつくくらいの「天才」、ぶっちゃけ「キライだった」ライバル……。

「同じ歩幅で、同じ夢に向かって」歩ける今が、「けっこー好き(笑)」。

6月下旬、Myojoの10000字インタビューを読んでぼろ泣きした。なかなか評価されなくて諦めそうになっても「誰かの夢を背負うのも悪くない」と思って続けたJrの活動、ライバル裕翔に替わって得たセンターの座と違和感、楽しみにしてくれる人のために続ける挑戦、ソロデビューの重圧。私は今まで山田さんのことを何も知らなかった。

他人の期待と夢を背負ってそれに応える覚悟とか、個人の人気ではなくグループで喜びを共有したい感情とか、仲間と一生付き合っていく決心とか、そういうのは私に存在しない経験や気持ちだけどとても重く感じた。色々な決意や選択ができるほど精神的に成熟してなくて日常的な努力も足りてないことを自覚させられて、こういう強い人になりたいと思った。

そういった個人的な悔しさや羨ましさ、色々乗り越えて結束力を高めながら上を目指してる山田さんとHey!Say!JUMPのこれからが楽しみな気持ち、全部ぐちゃぐちゃになってインタビュー読みながら何度も泣いた。

 「人生をやり直すなら… もう一度アイドルになる」(2014.07.25放送 ZIP)

ZIPの究極クエスチョンにて「即決ですね、これ失ったら何も残らないので。ほんと無知なので僕は。この生き方以外分からないです」と発言をしていて、その意識に感服した。山田さんはどこまでもアイドルなんだ。

 

山田涼介を好きになってから

伊野尾さんをきっかけにHey!Say!JUMPを好きになって、山田さんのことをより深く知るようになった。JUMPのことが大好きでメンバーにも愛されてる山田さんは私の中で「山ちゃん」へと変化した。

おしゃれイズム(2014.08.03放送)

9月中旬、山ちゃんゲスト回のおしゃれイズムを見た。このときやっと、初めて、山ちゃんの圧倒的な美しさを感じた。パーマのかかった明るい髪、分けた前髪とすっきりした襟足、つやのある肌、気取らない口調、サービス精神、ブレない内面。山ちゃんがこれほど表情豊かだとは知らなかった。なんて美しいんだろう。その時の感想:

「山田さんはすごいなぁ あれだけお顔がキレイ笑顔が素敵でダンスがうまくてグループのセンターでコンサート前にはナルシストにもなるけど、全く嫌味がない。自分の築き上げたものへの自信に溢れていて、確固たる軸があって全てが山田さんであるために必要なんだと思わせる説得力がある。」

数ヶ月前までの誤解と思い込みは完全に消え去ってますね。山田様すごい。この回の山田さんモテ話大好き。

金田一少年の事件簿neo

視聴したのは一話と最終章のみだけど、山ちゃんの演技の幅をみることができた。事件の間ずっとシリアスな雰囲気でもはじめちゃんのキャラに合わせてコミカルに切り替えられるし、それがとても似合ってる。キャラ崩壊じゃなくて、うまく二面性を成立させていてすごかった。

ミステリーヴァージン PV Making

いつものPVメイキングではメンバーに囲まれてかわいい笑顔をみせる山ちゃんが、このメイキングではソロで少し寂しそう。

「いつもはここにJUMPがいます」「じゃんぷーはーどこにいるのー  だいちゃーん ゆーりー ゆーやー いのおくーん やぶちゃーん ひかるくーん ゆうとくーん けいとー」 

グループでやりたいと言い続けてたけどソロデビューが決まってしまって、メンバーにも言えずに悩んでいたところを大ちゃんと高木くんに打ち明けた話。あくまでもグループのために、Hey!Say!JUMPの名にかけて山田涼介としてやるという宣言。ファンの不安を汲み取ってしっかりと話す姿勢が素敵だった。

メンバーひとりひとりの話をする山ちゃんはとても楽しそうで、グループへの愛を感じる。山ちゃんがJUMPのメンバーで、そのセンターに愛されてるJUMPはいいね。運営側に振り回されたりソロデビューがあったりしてもJUMPのままでいられるのは山ちゃんの愛とそれに応えるメンバーの愛も大きいからだろうな、ってド新規ながら思った。

リトルトーキョーライブ(2014.11.05放送)

一般女性を癒やすためにアイドルが女性の部屋へ行くという「壁ドン企画」。この放送はスター山田涼介のすごさがわかるものだった。私が山田担じゃないからそう感じただけかもしれないけど、女性の部屋に行って箪笥を物色したり、アイスをあーんして食べさせたり、壁ドンしても全くショックじゃなかった。むしろ、バラエティとして展開にはらはらドキドキしながらも、女性との距離感が絶妙で感心した。荒れてるファンも多かったけど、山ちゃんのパーソナルな部分を一切出さないことで嫉妬は最大限に回避されてたと思う。山ちゃんはあくまでも仕事として、バラエティの面白さを入れながら女性を癒やすという目的だけに徹している印象だった。

話題性をいいことに番組として2回連続で壁ドン企画をやる必要はなかったけど、一発のチャレンジ企画としては山ちゃんのスター性を感じることができた面白い試みだった。

 

数ヶ月前まではJUMPのことを好きになると思ってもなかったし、あれほど誤解をしていた山ちゃんを尊敬して憧れるようになるとも思ってなかった。娯楽のためだけのアイドルとして消費するのではなく、良い"好き"の距離感で刺激を受けている。現在と未来がとても楽しみで、自分も追いかけたい、成長したいと思える。山ちゃんのこと、知ることができてよかった。